日時:2001年6月6日(水)
場所:玉川高島屋西館アレ−ナホール
参加校:鴎友学園女子、攻玉社、サレジオ学院、品川女子学院、渋谷教学園渋谷、世田谷学園、洗足学園大附属、桐光学園、森村学園、八雲学園(以上10校)


「教育は私立学校が核になって、日本を支えてやっていかねばなりません!」教育改革が叫ばれるこんにち、責任を負う教育、結果責任をとる私学の熱い姿勢を強調する、八雲学園の近藤彰郎校長の挨拶で『試触会』は始まった。会場は、雨にもかかわらず500人をこえる父母たちが集まり熱気がみなぎる。ディスカッションは2部に分かれ、パネラーが在校生・卒業生の保護者で構成された第1部。そして先生方が会場の質問に応える第2部であった。

●「合同説明会」の日程については『最新入試情報ボード』に随時掲載しています。
▲強い雨のなか、参加者は予想以上に膨らむ。予備椅子の持ち出しも

▲第1部は保護者が集合。パネラーのお父さん、お母さん方の討論

▲各校、工夫をこらしたボードが用意され、中には制服のミニチュアも
第1部:ディスカッション・テーマ
「保護者が語る私立中学」

パネラー:攻玉社、サレジオ学院、品川女子学院、桐光学園、森村学園、
八雲学園(以上6校)の保護者各1名
司会:品川女子学院/漆紫穂子先生

 サレジオ学院生のお母さんからは、ひきこもりとは全く無関係の「なんでも話してくれる」息子さん(高3)の伸び伸びとした成長ぶりを喜び感謝する声が聞かれた。校内暴力やいじめの心配から私立を選んだという品川女子学院生のお父さん。担任以外に先生(チューター)が付き悩みや相談に応えてくれるという八雲学園生のお母さん。担任との交換日記のエピソードを語る桐光学園生のお母さん。「なぜ勉強するか?」の疑問に対して明解に答え納得させてくれた先生の話を語る攻玉社生のお母さん。私学の熱心さと優秀な先生について話がはずんでいった。
 サレジオ学院では、24地区の地域懇談会があり、学年をこえた父母の交流が披瀝。森村学園では父母用・生徒用2通の「学級通信」があって、「学校のようすが手にとるように分かる」との報告も。学校と保護者、保護者どうしの結びつきが語られる。一同の共通認識として、私学の保護者は積極的であるということ。「公立では苦労するPTAの役員選びがとてもスムーズ」との発言も出された。


▲鴎友学園女子/清水哲雄先生

▲品川女子学院/漆紫穂子先生

▲渋谷教育学園渋谷/佐藤康先生

▲世田谷学園/中村俊明先生

▲洗足学園大附属/木平明子先生

第2部:ディスカッション・テーマ
「保護者に応える私立中学」

パネラー:鴎友学園女子/清水哲雄先生、渋谷教育学園渋谷/佐藤康先生、世田谷学園/中村俊明先生、洗足学園大附属/木平明子先生
司会:品川女子学院/漆紫穂子先生

▲熱く語り、感動さえ呼び起こした第2部パネラーの先生方


 会場から寄せられた質問(メモ)は大量、多岐にわたっていて、この日会場で取り上げきれなかった分については、総合司会の鴎友学園女子/吉野明先生から「夏までに皆さんに郵送にて回答します」との誠意ある発表もなされた。以下にそのディスカッションの一部を収録してみた。

質問: 通塾率について
(中学入学後も塾に通わせねばならないか?)

世田谷学園= 中1の通塾率は約20%。塾といっても「株式投資を学ばせるところ」といったケースもある。勉強会、講習会を開き補っているので、通塾については必要ないが、行く行かないは本人と家族に任せている。

鴎友学園女子= 13.5%。学校としては「必要ない」といっているので減っている。

質問: いじめ・しつけについて
渋谷教育学園渋谷= 「しつけ」という言葉は使わず「心の習慣」とといっている。「いじめ」は起きていないが、起きたらどうするかをつねに考えている。

司会ほか= いじめ対策の決め手は「早期発見。早期解決」ですね。

洗足学園大附属= どちらかというと校則は厳しいほう。生活の基本についてきちんと守らせるようにしている。生徒どうしのいさかいには、第3者として話を聞いてあげるようにしている。

質問: 携帯電話について
洗足学園大附属= 全面禁止。学校にはとにかく持ち込まないこと。

渋谷教育学園渋谷= 持ち込みは禁止していない。が、授業中に鳴ったら一時預かり。どういう場面ではマズイか判断できるよう、ルール・マナーの面から指導している。

鴎友学園女子= 保護者からの申し出があれば・・、許可制。

世田谷学園= 余計なものは持ってこないように指導。

品川女子学院= 持つことを禁止しないが、校内使用は禁止。使っている場合は預かる。

質問: 週5日制or6日制について
世田谷学園= すでに授業5日制。土、日の使い方をどうさせるかがこれからの課題。

鴎友学園女子= 2003年から授業5日、学校6日制を考えている。

渋谷教育学園渋谷= 2003年から5日制にする予定。

洗足学園大附属= 授業5日制。土曜は行事などに。また、70分授業5時限制に。意外にも(中学)低学年は70分授業が平気。塾などで慣れているため?

まとめ・講演

洗足学園大学附属中学校校長/桜井義英先生


▲最後のまとめの講演をされた、洗足学園大学附属/桜井義英校長
 公立で40年間教師経験があるとおっしゃる桜井先生。私立中学を選ぶにあたって以下の10点を挙げられた。そして、最後に、「2002年問題は私学にとってチャンス」とし、「いま燃えていて今後も燃えつづける学校を探すことが大切」と述べたあと、今回集まった10校について、「いまはナンバー2あるいは、ナンバー2になりつつある学校です。他校にないオンリ−ワンの魅力を掲げていて、将来楽しみな学校です」と締めくくられた。

 私学選びの10大ポイント
1 建学の精神に基づいて、しっかり教育をしているか
2 ルール、マナーをきちっと守る教育をしているか
3 仲のいい友だちができるような、明るく温かい雰囲気があるか
4 学校に行くのが楽しくてしょうがないかどうか
5 生徒が自分自身で判断して行動できているかどうか
6 部活動が活発で、上・下級生の関係がうまく保たれているか
7 カウンセリングを重視しているかどうか
8 先生と生徒との心のふれあい、先生が生徒のために取り組んでいるか
9 わかる授業、きめ細かい授業、内容の濃い授業が行われ、「落ちこぼし」をつくらない学校かどうか
10 語学、国際理解教育、環境教育、福祉教育・・など、特色ある教育が行われている学校かどうか



撮影/高藤惇