知っているようで意外と知らないのが「偏差値」。秋からの公開テストを有効に活用するためにも、
偏差値の正しい”偏差値の正しい見方”の基本を知っておきましょう。

   
 
 3大公開テストの予想偏差値一覧を比較してみると、同じ学校でもテストごとに偏差値が違います。これは各公開テストごとに母集団が違うからです。
 また、母集団の居住区の違いによる学校選びの志向や、各テストの問題傾向の違いによって、一部の学校の偏差値に大きな開きが出ることがあります。したがって、合格可能性を見る場合、
自分が受けた公開テストの予想偏差値を見なければ意味がないこと知っておいて下さい。
 
 

   
 
 公開テストでは、4教科判定校の偏差値は4教科受験生だけの成績で数値を出しますが、2教科判定校の偏差値は4教科受験生と2教科受験生両方を合わせた成績で数値を出します。つまり、「4科」と「2科」では母集団が違うのです。
 一般的に、2教科受験生よりも4教科受験生のほうが母集団の学力レベルが高いので、
「2科」よりも「4科」のほうが偏差値が低めに出ます。
 
 

   
 
 偏差値が同じならば、難易度が同じかというと、そうとはいえません。たとえば、2月1日の男子の早稲田、海城、サレジオ学院は、四谷大塚の合格可能性80%ラインの偏差値ではともに59ですが、合格可能性50%ラインまで見ると、それぞれ55、54、53。80%偏差値が同じでも、50%偏差値が低いということは、偏差値が低くても合格しやすいということを意味しています。
 予想偏差値というと80%偏差値でばかり見てしまいがちですが、
50%、さらに20%まで見ていくと、実質的な学校の難易度が見えてきます。

▼四谷大塚の2月1日男子の予想偏差値を見ると…
早稲田 海城 サレジオ学院
80% 59 59 59
50% 55 54 53
20% 49 48 47

 
 

   
 
 3大公開テストのような1万人規模で行われる模試の偏差値は、かなり信頼度が高いものですが、自分の偏差値よりも、80%偏差値が10ポイント以上も上の学校に合格するケースも決して珍しくありません。たとえ偏差値のうえからは合格が難しく思えても、その学校に入りたいという強い気持ちがあって、しかも入試問題との相性がよければ、合格することは決して不可能ではないのです。
 したがって、受験校選びでは、
入試問題との相性なども十分考慮し、偏差値を上下10ポイントぐらいの幅で見ていくことが大切です。
 
 

   
 
 もし、前回のテストよりいきなり偏差値が10以上も下がったら、ショックかもしれませんが、1回の偏差値が悪かったからといってあまり気にしないこと。小学生の場合、体調が悪かったり、苦手な問題が多く出たり、会場の雰囲気がいつもと違っていたりして、普段の力が発揮できないことはよくあります。
 反対に、一番高かったときの偏差値を子どもの実力と考えるのも危険。入試本番という特殊な状況の中では、最高時の力を発揮するのは難しいと考え、
同一主催者のテストを何回か受けて、その平均偏差値で判断するのが無難です。